【第7回】ものづくり補助金の申請に必要なもの
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【第7回】ものづくり補助金の申請に必要なもの
第7回ではものづくり補助金の申請に求められることをご説明します。
●申請に必要なもの
ものづくり補助金の申請には、いろいろな準備が必要になります。
申請書データ、2期分の決算書、賃上げ表明書などを準備する必要があります。
また、必須とはなっていませんが、購入する設備の見積書・仕様書・カタログなども添付するのがおススメです。
●申請書データについて
まず何より申請書です。この申請書は、電子申請段階でPDFファイルにして添付するのですが、ものづくり補助金の公式サイトで参考様式のWORDファイルが配布されていますので、これをダウンロードして、申請内容を埋めていくことになります。
申請書はその1・その2・その3のパートに分かれております。
その1は事業概要・補助事業の内容・補助事業の体制などを書くことになります。
その2は市場ニーズ・市場動向・販売予測・競争優位性などを書くことになります。
その3は事業計画(数値計画)を書きます。最近は、その具体的根拠も示すように求められています。
また採択されるためにどのようなことを注意して書けば良いかは第8回で説明します。
●2期分の決算書について
ここで提出が求められるのは、貸借対照表、損益計算書、販売費及び一般管理費の内訳書、製造原価報告書、個別注記表いずれも2期分です。
個人事業主の場合は確定申告書等の添付となっていますのでご注意下さい。
●賃上げ表明書について
最賃や給与総支給額などの賃上げ要件を満たすため、事前に賃上げ表明書を作成し従業員らに提示することが求められています。その表明書も添付書類の一つです。
この賃上げ表明書については公式サイトで参考様式がアップされており、従業員がいる場合・いない場合・個人事業主の場合等毎に様式が分かれていますので、必要なものを使用してください。
●その他の添付資料①見積書・仕様書・カタログ
その他の添付資料として、見積書・仕様書・カタログも準備しましょう。
必須項目にはなっていませんが、審査上、導入設備の金額や仕様が明確になりますので、あって損するものではありません。
規格品の場合はカタログ、オーダー品の場合は仕様書も添付するようにしましょう。
これらの資料は添付しなかった場合、当初から導入を予定していたにもかかわらず、明記されていないので対象から除外されてしまうような事故も想定されます。ですのでどんなに面倒でも添付するようにしましょう。
●その他の添付資料②労働者名簿
ものづくり補助金の申請者が小規模事業者の場合、それを証明するため労働者名簿が求められます。
求められるといっても、書類を添付するのではなく、電子申請のフォームに一人一人従業員情報を打ち込むことになります。結構面倒ですが加点になりますのでちゃんと行って下さい。
また、通常の一般型の場合、小規模事業者であることで補助率も1/2⇒2/3になりますので、必ず入力して下さい。
●その他の添付資料③加点項目
ものづくり補助金の申請を有利に進めるために、加点項目というのが存在します。
そのいくつかは経済産業省主体の取り組みであり、これらを加点項目とする場合は、それらの証憑を添付する必要があります。こちらについては第9回で説明します。
必要なものは以上になります。一番大変なのは申請書作りだけで、それ以外はそれほど大変なことがないことをお判りいただけたかと思います。
※上記内容は令和2年8月現在の内容に基づいており、最新の情報についてはものづくり補助金のオフィシャルサイトにてご確認下さい。